無添加葉酸サプリは本当に添加物が入っていない?
「赤ちゃんのために飲むものだから添加物の入っていない無添加のものを選びたい!」
「イマイチ添加物の入っているものが見分けられない」
というママの声は非常に多いです。
やはり自分の摂取した栄養成分が直接赤ちゃんに届くということを考えると、体に有害なものは摂取したくないと考えるのが母親というものではないでしょか?
そこでここでは無添加の葉酸サプリの真実について解説していきたいと思います。
記事の内容
そもそも「添加物は入っていない」は嘘
稀にサプリメントでも「添加物は入っていません!」というようなキャッチコピーを見かけますが、サプリメントを製造するにあたって“添加物ゼロ”というのはありえません。
そもそも添加物を使用せずにサプリメントというのは製造しようと、形状が固まらなかったり、品質が劣化したりと物理的に無理が生じてきます。
そのため、どんなサプリメントでも必ず添加物は入っているということになります。
そこで差が出て来るのが
・どの程度添加物を使用しているか
・どんな添加物を使用しているか
ということになります。
場合によってはカプセルのカサを埋めるためだけに添加物を使用しているメーカーもあり、ものによっては90%以上添加物でできているサプリメントもあります。
メーカーが添加物を使用する理由として
- 錠剤にまとめるため
- 製造する機械の中をスムーズにするため(製造効率を上げるため)
- 苦味などの味をカバーするため
- 形状を整えるため
- 品質を保持するため(保存期間を長くするため)
という様々な理由があります。
なので上記の理由を見てもわかる通り、添加物無しでサプリメントを作ることは不可能なのです。
どんな添加物はNG?その危険性とは
一般的な添加物のイメージというと「発がん性がある」というような方が多いのではないでしょうか?
アトピーや花粉症、催奇形性なども添加物による影響のでる症状とも言われています。
そういった危険性を及ぼす可能性がある添加物というのが
- カラメル色素
- 保存料のソルビン酸、過酸化水素
- OPP
- 甘味料のアスパルテーム、スクラロース
- 発色剤の亜硝酸ナトリウム
などと言われています。
※上記以外にもたくさんあり、ここでは参考程度とさせていただきます。
ただし、上記のものが入っているからすべてNGというわけではなく、組み合わせや配合量によっての問題になってきます。
サプリに使用される主な添加物の種類と目的
ここではサプリメントに使われている主な添加物を紹介します。
複数の用途に使われているものに関しては代表的な用途にピックアップしています。
ハードカプセル
種類 | 名称 | 目的 |
---|---|---|
被包材 | ゼラチン | ハードカプセル(空)の材料 |
グリセリン | 同上 | |
プルラン | 同上 | |
HPMC | 同上 | |
ショ糖脂肪酸エステル | 流動性向上、吸湿を防ぐ | |
グリセリン脂肪酸エステル | 同上 | |
ステアリン酸カルシウム | 同上 | |
微粒二酸化ケイ素 | 同上 |
ソフトカプセル
種類 | 名称 | 目的 |
---|---|---|
被包材 | ゼラチン | ソフトカプセルの材料 |
グリセリン | 同上 | |
乳化剤 | レシチン | 乳化(水と油など本来混ざらないものを均一に混ぜるため) |
ミツロウ | 同上 | |
ショ糖脂肪酸エステル | 同上 | |
グリセリン脂肪酸エステル | 同上 | |
増量剤 | サフラワー油 | ソフトカプセルの中身を増やして形を保つ |
オリーブオイル | 同上 |
タブレット(打錠)
種類 | 名称 | 目的 |
---|---|---|
被包材 | 乳糖 | 錠剤を固める |
麦芽糖 | 増量剤 | |
糖アルコール | 還元麦芽糖 | 錠剤を固める |
ソルビトール | 増量剤 | |
デキストリン |
デキストリン(澱粉分解物) |
結着剤、増量剤 |
難消化性デキストリン | 食物繊維含有、結着剤、増量剤 | |
澱粉 | 澱粉 | 増量剤 |
セルロース | 結晶セルロース | 錠剤を固める |
粉末セルロース | 硬度を出す | |
滑沢剤 | ショ糖脂肪酸エステル | 抜き型からスムーズに取り出す |
グリセリン脂肪酸エステル | 同上 | |
植物硬化油 | 同上 | |
ステアリン酸カルシウム | 同上 | |
助剤 | 微粒酸化ケイ素 | 流動性向上、錠剤をさらに固める |
結局どんな葉酸サプリを選べばいいの?
今回の件で選ぶ際に注目したいのがパッケージや公式サイトの原材料の記載です。
例えば実際のメーカーで見てみましょう。
ネイチャーエイドの葉酸サプリの原材料
ネイチャーメイドの葉酸サプリの原材料は
乳糖、セルロース、ショ糖脂肪酸エステル、葉酸
※着色料・香料・保存料が無添加
となっています。
サプリメントの原材料表示は配合量が多い順に記載することが法律で定められているため、このサプリメントの場合は“乳糖”が一番多く配合されていることになります。
乳糖はサプリメントの添加物でも使用される頻度の高いものではありますが、日本人には乳糖不耐性の方や乳製品アレルギーの方も多いため、製造する上での配慮が足りないと感じる原材料の選び方です。
ベルタ葉酸サプリ原材料
ベルタ葉酸サプリの原材料は
食用酵母、黒酢もろみ末、ツバメの巣エキス末、コラーゲンペプチド、ホースプラセンタエキス、キャベツ末、ごぼう末、玉ねぎ、無臭にんにく、大麦若葉、ケール、ブロッコリー、カボチャ、チンゲン菜、パセリ、人参、セロリ、ゴーヤ、ほうれん草、桑の葉、モロヘイヤ、よもぎ、トマト、貝殻焼成カルシウム、セルロース、クエン酸第一ナトリウム、葉酸、ステアリン酸カルシウム、ビオチン、βカロテン、ビタミンC、ナイアシン、ビタミンE(大豆由来)、パントテン酸Ca、ビタミンB2、ビタミンB1、ヒアルロン酸、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB12
※香料・着色料・香料発色剤・漂白剤・防カビ剤・膨張剤・苦味料・光沢剤が無添加
となっています。
このベルタ葉酸は“食用酵母”がもっとも多く含まれています。
酵母も添加物の一種とは言われていますが、厚生労働省が定める指定添加物リストの中には含まれていないため、しっかり配慮をして作られているということが見受けられます。
また、成分も天然由来成分を使用しているため、体内への吸収率も高く、栄養成分同士で相乗効果が生まれやすいのも特徴です。
このように葉酸サプリを選ぶ際には原材料を気にすることが大切です。
完全に無添加というものはありませんが、できるだけ無添加のものを使っているというものが安心して摂取できると思います。