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黄体化未破裂症候群(LUF)の原因や治療法について

黄体化未破裂症候群(LUF)

正常な場合は基礎体温が高くなり卵胞が破裂して、排卵に至ります。
しかし黄体化未破裂症候群(LUF)の場合は、いくら体温が上昇しても排卵はそのままの状態なので、排卵は起こらず当然のことながら妊娠はできません。
ここでは排卵障害の1つ黄体化未破裂症候群の原因や治療法について解説していきたいと思います。

黄体化未破裂症候群とは

通常であれば脳下垂体から卵胞刺激ホルモンの刺激により、卵巣では2週間の間に1つの卵胞を成長させていきます。
そして脳下垂体から黄体化ホルモンが分泌され、卵胞が黄体に変化します。

しかし何かのトラブルによって黄体化ホルモンの分泌不足であったり、排卵のための道筋が詰まっている場合など、何かの原因によって排卵ができずに、大きくなった卵胞が排卵されないというものです。

黄体化未破裂症候群になってしまう原因

黄体機能不全と深く関わる

脳下垂体から女性ホルモンの分泌を卵巣に指令を出します。
そのときに脳下垂体から、黄体刺激ホルモンや卵胞刺激ホルモンが分泌されて卵巣を刺激します。

しかし何かのトラブルによってきちんと黄体化ホルモンが出ないことが、黄体化未破裂症候群の原因になることも。
黄体化未破裂症候群の原因はまだ解明されていないことが多く、原因不明の不妊理由の一つにもなっています。

卵巣のトラブル

卵巣周辺の卵管などの癒着がある場合は物理的に排卵できず、卵巣内で止まってしまうということもありますが、腹腔内炎症が起こっているために卵巣が癒着している場合もあります。

また、子宮内膜症病変があることで卵巣の表面が硬くなってしまい、卵胞に殻がかぶってしまったような状態になる場合も黄体化未破裂症につながってしまうこともあります。
これらの場合は一過性ではなく黄体化未破裂卵胞症候群が続くため、その場合は癒着の有無、その位置、原因などを検査して、手術することも必要な場合もあります。

プロスタグランジンの生産が抑えられている

何かの原因によって排卵に深く関係している、プロスタグランジンの生産が抑えられていることによって、黄体化未破裂症候群となることも。

特に痛みや炎症を抑えるリウマチの薬である、インドメタシンや非ステロイド性消炎鎮痛剤などの服用によって起こる可能性も指摘されています。

疾患やその他による原因

子宮筋腫、子宮内膜症、高プロラクチン血症、クラミジア症あるいは経験者、卵管閉塞(卵管水腫)、卵巣嚢腫、子宮内膜ポリープ、乏精子症・無精子症、抗精子抗体陽性、早発閉経、原因不明不妊症、子宮体癌、PCOS、骨盤内感染者、骨盤内手術経験者

上記の場合、黄体化未破裂症候群が多く見られると言われています。

多嚢胞性卵巣症候群の患者、あるいは何かしらの子宮内膜症性嚢胞がある場合、骨盤内で何かの手術をした経験がある人にも多く見られます。
確実な原因はまだ不明な部分も多く、原因不明の不妊原因の一つとして考えられているのです。

黄体化未破裂症候群の症状とは

黄体化未破裂症候群の症状は、妊娠を希望して基礎体温をしっかり付けている女性にとっては、低温期から高温期にグラフはキレイにチェンジしているので、基礎体温上は特に問題がないのに妊娠できないということなのです。

基礎体温のグラフを見ている限りでは排卵がちゃんとされているので、単に受精できていないと思いがちです。
黄体期に卵胞が存在し、黄体中期には卵胞内部に大きくなった卵胞が確認されます。
また卵胞が大きくなると黄体化未破裂症のために起こる腹痛も
ひどい時にはしくしく、ずきずきと続くこともあります。

卵胞が4~5㎝程度になると腹痛が起こることがありますが、次の生理までに、自然に改善されることがほとんどと言われています。
それでも痛みがあるときには他の疾患の可能性もあるので、やはり1度医師に相談すべきではないでしょうか。

黄体化未破裂症候群の検査方法

黄体化未破裂症候群の検査は、まず超音波診断で確認することができます。
ただしこの場合は、排卵前~排卵後の期間継続して行うことが必要になるとのこと。

卵巣の中には成長してしまった卵巣が、4~5㎝にもなっている場合もあると言われています。
また、この症状があると血液中に男性ホルモンが含まれるため、ホルモンの有無を確認するための検査を行います

もし黄体化未破裂症候群が続く場合は癒着の可能性があり、腹腔鏡検査をして癒着を確認し、癒着があれば治療を行います。

黄体化未破裂症候群の治療法

排卵誘発剤黄体化未破裂卵胞症候群はずっと起こるというものより一過性の場合が多く、経過を見てから治療をする場合が多くなります。

しかし黄体化未破裂卵胞症候群がたびたび起こったり、続くようであれば薬物治療が行われることも。
クロミフェン製剤やhMG製剤-hCG製剤など、排卵誘発剤を使った治療で卵胞を排卵させるという方法もあります。

また薬物治療でなかなか改善されないときは、タイミング法や人工受精に頼らず、体外受精へステップアップすることを勧められるようになるでしょう。
この方法であれば確実に受精ができるので、黄体化未破裂症候群の部分は問題とならないため妊娠しやすくなります。

黄体化未破裂症候群になっても妊娠できるのか

黄体化未破裂卵胞症候群はいつも起こるものではなく、一過性として起こることが多く、そのままでも正常に戻るので、そのまま妊娠することもできます。

しかしこのような状態が続くようであれば妊娠するためにも、治療が必要となることもあります。