葉酸サプリには悪阻を軽減する効果がある?
「葉酸サプリってつわり(悪阻)を軽減させてくれるって本当ですか?」
こんな質問もよくいただきます。
葉酸サプリは神経管閉鎖障害などが発生するリスクを軽減させるために有名な栄養素ではありますが、実はつわりを軽減させるという効果も期待できると言われています。
ここではつわりの原因とそれを軽減させてくれる成分について詳しく解説していきたいと思います。
記事の内容
つわりを軽減させてくれる栄養素「ビタミンB6」
葉酸サプリの「葉酸」自体にはつわりを軽減させる効果はないのですが、その効果を持っていると言われているのがビタミンB群の一種である「ビタミンB6」(ピリドキシン)という栄養素です。つわりで悩む妊婦さんへの点滴などにもこのビタミンB6が使用されるほど、昔から使われている栄養素です。1940年以来使用され続けているものなので、その安全性も保証されています。
逆を言うと悪阻が酷い妊婦さんはこのビタミンB6が不足しているとも言えます。
1995年に342人の妊娠している女性によって二重盲検の研究が行われました。(B6を25mg、3日間および10mgを8時間ごと、5日間の8時間ごと)
結果、偽薬グループと比較して、3分の1は吐き気を経験し続けましたが、ビタミンB6をとる女性は吐き気や嘔吐が縮小することを報告しました。つわりの吐き気や嘔吐が多少軽減されていると評価しました。
Vutyavanich, Tら 産婦人科のアメリカン・ジャーナル 1995年
という論文の報告もある通り、実際にビタミンB6がつわりの症状を緩和させる治療として効果があるとされています。
米国産科婦人科学会(American Congress of Obstetricians and Gynecologists (ACOG))は、いくつかの研究成果に基づいて、妊娠中の悪心嘔吐の治療に医師の管理の下でビタミンB6を補充することを推奨しています。
引用元:ビタミンB6|「統合医療」情報発信サイト
ビタミンB6とは
別名「皮膚のビタミン」とも呼ばれており、タンパク質の代謝に関わる役割を果たしています。主な効果として、
- 神経伝達物質の合成
- 抗体や赤血球の生成
- インスリンの合成
- 皮膚を正常にする
- 神経細胞の興奮を抑える
- 解毒効果・抗アレルギー作用
- 発育の促進
と言われています。
ビタミンB6が不足すると…
ビタミンB6はタンパク質のアミノ酸分解と大きく関係しています。この仕組みに影響が出ると皮膚や粘膜を形成するヘモグロビンや病原菌を防いでいる神経伝達物質が成り立たなくなってしまうため、口内炎になったり、皮膚炎、舌炎、蕁麻疹が出たりしてしまいます。
また、悪阻の期間はエストロゲンという女性ホルモンが多くのアミノ酸を消費してしまうため、吐き気・怠さ・頭痛などといった症状が発生してしまいます。
ビタミンB6を摂取できる食べ物
ビタミンB6を摂取できる食べ物はいろいろありますが、代表的なものが
- バナナ
- 玄米
- ほうれん草
- かつおやマグロ
- 牛肉や豚肉
- 鶏のレバー
- ピーナッツ
と言われています。
ただし、悪阻中は物を食べること自体がキツい方も多いため、これらを多く食べるというのはなかなか難しいとも言えます。
そのため、悪阻中のビタミンB6の摂取はサプリメントなど簡単に摂取できるタイプがおすすめです。
妊娠時の1日の所要量
ビタミンB6は水溶性ビタミンのため過剰に摂取した分は尿となって体外に排出はされますが、それでも過剰な摂取を続けると神経に障害が出て来る可能性もあります。特に1日100mg以上摂取するのは控えましょう。
ビタミンB6の1日の所要量は
成人男性 | 成人女性 | 妊婦 | |
---|---|---|---|
1日の所要量 | 1.6mg | 1.2mg | 1.7mg |
となっています。
ただしビタミンB6を摂取したからといって必ずしも悪阻の症状が改善されるわけではありません。ビタミンB6を摂取することによって悪阻の症状が軽減された方が多いのも事実ですが、これは個人差があるため効かないからといって多量に摂取するのはやめましょう。
※葉酸の摂取量については下記のページで詳しく書いています。
悪阻はいつからいつまで
ビタミンB6の不足で悪阻が出ると言われているので、できるだけ悪阻の症状が始まる前から摂取しておきたいところです。
悪阻が始まる時期には個人差があり一概に妊娠何週目からという数値はないのですが、多くの方は妊娠4~5週目(2ヶ月)頃から悪阻の症状が始まるというデータもあります。
早い人は3週目以内でも悪阻が始まる方もいるので、葉酸サプリの摂取を考えている人はできるだけ早めに摂取しておくことをおすすめします。
受精卵からhCGというホルモンが急激に分泌されたり、自律神経が乱れることによって悪阻の症状が悪化すると言われています。
流産を防ぐため、体に悪いものが入らないようにする役割があります。
悪阻の種類も様々
悪阻と一言で言っても症状も様々です。
- 匂いで気分が悪くなる匂い悪阻
- 睡魔に襲われる眠り悪阻
- 食欲が旺盛になる食べ悪阻
- 吐き気を催す吐き悪阻
などが挙げられますが、一般的に多いのがやはり吐き悪阻で、妊婦の約5~8割がこの悪阻で苦しんでいるそうです。
嘔吐が酷くて何も食べられず、どんどん体重が落ちてしまうような場合の悪阻は「妊娠悪阻」という病名に区別されることがあります。
食欲不振はもちろん水を飲むこともできず、脱水状態になることもあるため、その場合は産婦人科で処置を受けることとなります。
どの葉酸サプリを選べばいいの?
選び方は単純でパッケージに書いてある原材料に「ビタミンB6」の表記があるものを選びましょう。葉酸サプリと一言で言ってビタミンB6が配合されていないものもあるので注意が必要です。
また、ビタミンB6はビタミンB2の補助があることによってその吸収率にも差が出て来るためビタミンB2も配合されていることが望ましいです。
そこでおすすめはベルタ葉酸サプリ。
ビタミンB6とビタミンB2をしっかり配合してあるため、つわり軽減の効果が期待できます。また、赤ちゃんに必要な葉酸としても天然酵母葉酸100%のため安心して摂取できるのが大きな魅力です。
葉酸サプリ選びに迷っている方は是非ベルタ葉酸サプリをお試しください。